経済投資短歌2016.5.29 ミクロ経済学編

ミクロ経済学編

需要の所得弾力性

不況期は 下級財が売れ筋で 好況期は 正常財・奢侈財が 売れ筋だ

需要の所得弾力性は 需要変化率 割るところの 所得変化率

需要の所得弾力性が プラスの財を 正常財 または上級財という

需要の所得弾力性が マイナスの財を 劣等財 または下級財という

需要の所得弾力性が 1より大なのは 贅沢品で 奢侈(しゃし)財という 

需要の所得弾力性が ゼロより大で1未満の財は 通常の財で 必需財という

 

(注) 消費関連株への投資は、その企業がどの種類の財を扱っているか、また経済状況に応じて、どういった商品・製品戦略、マーケティング、企業戦略をとっているかを評価することが重要であろう。

消費財は、主観的な効用を満たすために需要されるわけであるが、不況期には、一般的に価格が主要ファクターで、好況期には、価格だけでなく他の消費者心理に働きかける要素が重要になるだろう。

もっとも、投資においてマーケット・タイミング(主として不況・好況の判断、予想とそれに基づく投資戦略)で超過リターンを得ることは容易ではないと言われるように、これは簡単なことではない。

某有名ハンバーガーチェーンが、試練に見舞われたのは、デフレ下で一定の成果を得ていた商品・価格戦略が、デフレ脱却を目指す経済政策下での消費者心理の変化にそぐわなくなった面があるかもしれない。

重要の所得弾力性

η = (Δx / x) / (ΔI / I )

η (エータ): 需要の所得弾力性

Δx / x: x財の需要変化率

ΔI / I : 消費者の所得変化率

正常財(上級財): η > 0

劣等財(下級財): η < 0

  必需財: 0 < η < 1

  奢侈財: 1 < η 

以上

2016.5.29