Notes on Ricardo’s Principles (25) - 価値 24
「マルサス氏は私の主張を理解していない」; リカードの生産費説 ここで、リカードは、マルサスのリカード解釈に反駁する形で、自らの「価値」概念が「費用(生産費)」であること、そして、その生産費が、生産要素への(適正な)利益 […]
Notes on Ricardo’s Principles (24) - 価値 23
アダム・スミスの労働価値説に対する批判: リカードの先進性 以下、リカードは、便宜上、金を不変の価値の基準、ないし媒介としつつ、「賃金の上昇は、例外無く、商品の価格の高騰に繋がる」とする、アダム・スミスの主張が誤りである […]
Notes on Ricardo’s Principles (23) - 価値 22
共通の価値尺度としての金 リカードは、金についても共通の価値尺度にならないと述べる。以下の叙述を見るとリカードは価値の評価において労働が最も重要としつつも、それを唯一無二の価値尺度とする労働価値説とは言えない、といえる。 […]
Notes on Ricardo’s Principles (22) - 価値 21
共通の価値尺度は存在するか? Section VIOn an invariable measure of value. ここで、リカードはいよいよ、変わることのない共通の価値基準、価値の尺度となるべき商品が存在するか議 […]
Notes on Ricardo’s Principles (21) - 価値 20
資本の利益率 以下のリカードの叙述はどう解釈すべきか。耐久性資本が導入され、その耐久性が長い程、資本集約的に生産される商品の生産コストが下がる、つまり、労働集約的に生産される商品に比べて相対価値が下がる。ここでいう、利益 […]
Notes on Ricardo’s Principles (20) - 価値 19
国際分業の視点の登場 前回(19)で、リカードは、賃金上昇の相対価値の変化について述べているわけであるが、その最後のパラグラフに、次のような注を付している。本書の後に出てくる国際分業の考え方に繋がる視点が登場している。 […]
Notes on Ricardo’s Principles (19) - 価値 18
リカードの論理展開が完璧な理由: 完全雇用均衡で裁定が働いている状況を想定しているから 以下、後半でマーシャル、ケインズ、そして現代の経済学者も舌をまくリカードの論理展開が完璧な理由について推定した。リカードが「天才的」 […]
Notes on Ricardo’s Principles (18) - 価値 17
賃金の変化は商品の価値に影響しないという意味 リカードは、他の条件が一定であれば、賃金の変化は、商品の価値に影響を及ぼさないと述べる。これは、労働投入量が同じであれば、価値は変化しない、という労働価値説である。、別の見方 […]
Notes on Ricardo’s Principles (17) - 価値 16
リカードのいう「価値」は終価(Final Value) リカードは、ここで資本の使用が価値に及ぼす影響について述べる。リカードの説明は、資本の時間的価値に該当するものである。リカードの数値例では、資本、賃金は期初に投下、 […]
Notes on Ricardo’s Principles (16) - 価値 15
労働の限界生産力の上昇が賃金の上昇に繋がると解すべき 以下のように、リカードは、賃金の変化よりも、労働投入量の変化が、重要であると述べているが、実は、機械の導入による生産性向上が労働の節約に作用し、商品の相対価値に影響す […]