経済・投資 Money
リカード「経済学原理」を歩く-139 土地税(Land Tax)-5 アダム・スミスの誤り
【コメント】リカードは、土地、地代、生産物に課される税について、すべて実質的に地主が負担しているとするアダム・スミスの見解が誤りであることを指摘する。リカードは、まず、一般的に地代とわれているものについて、土地の用役に支 […]
リカード「経済学原理」を歩く-138 土地税(Land Tax)-4 土地税の問題点
【コメント】リカードは土地税の問題点を次のように指摘する。土地税は、最下級の土地を基準として穀物価格を引き上げ、土地の等級による生産力の違いに応じて課されるわけではない。そのため、それよりも上級の土地の地主は、結果として […]
リカード「経済学原理」を歩く-137 土地税(Land Tax)-3 アダム・スミスの4つの格言
【コメント】リカードは土地税は、アダム・スミスが述べる、税に関する4つの格言に反している、とする。4つの格言とは、①能力に応じたもの、②恣意的でないこと、③簡素であること、④できるだけ少額であること、である。 (訳) 今 […]
リカード「経済学原理」を歩く-136 土地税(Land Tax)-1 地主には地代税しか転嫁できない
【コメント】リカードは、すべての土地に課される土地税を地主に転嫁することはできないとする。なぜなら、限界地においては地代は発生せず、もし、課税されるならば、生産物の価格が税相当分上昇しなければ、資本はその土地から引き上げ […]
経済短歌: 経済学古典を読む意味 Why Reading Economics Classics - Leading to Value Investing
経済短歌 Economics Tanka 経済の 古典を読むは 真(まこと)なる エコノミストの 視点得(う)ること Reading Economics Classics Is to Know and Gain True […]
リカード「経済学原理」を歩く-135 十分の一税(Tithes)-4 平衡税
【コメント】国内産布に課税されると、課税されない輸入布がより安くなり、需要される。資本は布の生産から他の商品の生産に向かうだろう。輸入布が課税される(平衡税)と国内産布が需要される。しかし、いずれにしても国内生産者は課税 […]
リカード「経済学原理」を歩く-134 十分の一税(Tithes)-3 従量税の問題点
【コメント】リカードは、十分の一税のような従量税は、生産量の拡大にともなって純所得に対する比重を増すため、生産者階級の分け前を減少させる。それは、また輸入奨励金として作用するため、土地への需要を減少させ、地主にとっても重 […]
リカード「経済学原理」を歩く-133 十分の一税(Tithes)-2 反対する理由
【コメント】リカードは、十分の一税は、貨幣地代に影響を与えないが、穀物地代には大きな影響を与えるとし、十分の一税に反対する。その理由は、それが恒久的、固定的税ではなく、穀物生産の困難さに伴い増加する、というものだ。生産に […]
リカード「経済学原理」を歩く-132 十分の一税(Tithes)-1 消費者に転嫁される
【コメント】十分の一税(Tithes)とは、生産物に課税される。現在では廃止されている。リカードは、十分の一税は、生産物への課税と同様、消費者に転嫁され、農業者は通常の利益を得ることができる、とする。 (訳) 第11章 […]
リカード「経済学原理」を歩く-131 地代への課税-3 地代の内訳
【コメント】地代という名目で、賃借人から地主に支払われる報酬には、土地の使用に対するものと、建物等のストックやその改善に対するものがある。地代に課税される場合、前者のみが地主に課されるものであり、後者は、消費者に課される […]