経済学古典を歩く Walking Economics Classics
リカード「経済学原理」を歩く-69 利益-8
【コメント】生活必需品の価格の上昇にともなって賃金が上昇することを述べる (訳) 貨幣賃金は原料価格の上昇とともに上昇するということを当然のように述べた。しかし、これは必ずしも必然的な結果ではない。というのは労働者はより […]
リカード「経済学原理」を歩く-68 利益-7
【コメント】リカードは鉄の論理をつづける。生産量の拡大にともない、生産物価格は上昇する。追加的な生産要素の投入に対する利益率は減少する。ここでは規模の経済ははたらいていない。収穫逓減、限界生産力逓減の鉄の経済原則が支配す […]
リカード「経済学原理」を歩く-67 利益-6
【コメント】生産物価格の上昇と利益率減少の論理。数値例が続く (訳) 生産物価格によって決定される地代は、農業者は支払らうことはなく、消費者に課されることになる。しかし、農業者は地代を低く抑えること、つまり生産物価格を低 […]
リカード「経済学原理」を歩く-66 利益-5
【コメント】リカードにあっては価値は労働投入量によって決まる。ただし配分は異なる。生産量の拡大に伴う限界生産力の逓減に伴い生産物価格は上昇する。地代の配分が増え、残りの一定額を利益と賃金で分ける。 (訳) 追加的な生産物 […]
リカード「経済学原理」を歩く-65 利益-4
【コメント】限界生産力の逓減に伴い、価格が上昇しても、その分(の価値)が(差額)地代として払われるため、農業者の得る価値は変わらない。賃金が上昇すると農業者の配分は減ることになる。 (訳) この場合、穀物の価格の上昇は、 […]
リカード「経済学原理」を歩く-64 利益-3
価格上昇にしたがって農業者の利益が減少する論理 【コメント】リカードは数値例を使って、限界生産力の逓減に伴って、価格が上昇し、農業者の利益率が減少する論理を説明する。 (訳) 穀物が4ポンドから10ポンドに上昇した時、第 […]
リカード「経済学原理」を歩く-61 利益-2
土地の等級別の限界生産力格差によって、差額地代が発生する。それが、地主の分配率を高める。但し、労働(投入量)を価値の唯一の源泉とする 【コメント】リカードはその分配論を展開する。社会の進歩に伴い、生産物の生産量が増えるに […]
リカード「経済学原理」を歩く-62 利益-1
資本の対価としての利益 【コメント】リカードは資本に対する対価としての利益について述べる。土地(地主)に支払われる(差額)地代、資本に支払われる利益、労働に支払われる賃金という分配論に従って議論を展開する。賃金が上昇する […]
Notes on Ricardo's Principles 61 Wages 14 賃金
【コメント】リカードは救済法の弊害を続けて述べる。歴史を見れば、経済社会は、競争の重視、福祉、社会保障の重視を相互にくりかえしている。市場経済と計画経済、資本主義と社会主義、共産主義という形でとらえることもできる。やや古 […]
Notes on Ricardo's Principles 60 Wages 13 賃金
救貧法への反対:「陰鬱な科学 (dismal science)」といわれた理由 【コメント】リカードの救貧法への反対は、リカードやマルサスの古典派経済学が、今さら言うまでもないが、「陰鬱な科学(dismal scienc […]