経済学古典を歩く Walking Economics Classics

経済学古典を歩く Walking Economics Classics
Notes on Ricardo’s Principles (28) - 価値 27

リカードの貨幣数量説 リカードは、以下、貨幣価値の変化は(労働資本比率、生産要素の投入比率に変化が無ければ; KN注)、利益率に変化を与えないとする。リカードの説明には、貨幣量の記述はないが、以下、それぞれのケースについ […]

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経済学古典を歩く Walking Economics Classics
Notes on Ricardo’s Principles (27) - 価値 26

実質価値の変化は分配にあらわれる リカードは、ここで、名目価値の変化と、実質価値の変化の違いについて、数値例をあげて説明する。つまり、貨幣(名目)価値が変化したとしても、商品の生産に投入される労働と資本の投入量の内容に変 […]

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経済学古典を歩く Walking Economics Classics
Notes on Ricardo’s Principles (26) - 価値 25

マネタリスト・リカードと分配論としてのリカード経済学 マネタリズムの先駆者リカード リカードは、次にいよいよ貨幣について述べる。そして、名目価値(貨幣価値)の変化と、商品そのものの実質価値の変化は区別すべきこと、さらに、 […]

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経済学古典を歩く Walking Economics Classics
Notes on Ricardo’s Principles (25) - 価値 24

「マルサス氏は私の主張を理解していない」; リカードの生産費説 ここで、リカードは、マルサスのリカード解釈に反駁する形で、自らの「価値」概念が「費用(生産費)」であること、そして、その生産費が、生産要素への(適正な)利益 […]

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経済学古典を歩く Walking Economics Classics
Notes on Ricardo’s Principles (24) - 価値 23

アダム・スミスの労働価値説に対する批判: リカードの先進性 以下、リカードは、便宜上、金を不変の価値の基準、ないし媒介としつつ、「賃金の上昇は、例外無く、商品の価格の高騰に繋がる」とする、アダム・スミスの主張が誤りである […]

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経済学古典を歩く Walking Economics Classics
Notes on Ricardo’s Principles (23) - 価値 22

共通の価値尺度としての金 リカードは、金についても共通の価値尺度にならないと述べる。以下の叙述を見るとリカードは価値の評価において労働が最も重要としつつも、それを唯一無二の価値尺度とする労働価値説とは言えない、といえる。 […]

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経済学古典を歩く Walking Economics Classics
Notes on Ricardo’s Principles (22) - 価値 21

共通の価値尺度は存在するか? Section VIOn an invariable measure of value.  ここで、リカードはいよいよ、変わることのない共通の価値基準、価値の尺度となるべき商品が存在するか議 […]

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経済学古典を歩く Walking Economics Classics
Notes on Ricardo’s Principles (21) - 価値 20

資本の利益率 以下のリカードの叙述はどう解釈すべきか。耐久性資本が導入され、その耐久性が長い程、資本集約的に生産される商品の生産コストが下がる、つまり、労働集約的に生産される商品に比べて相対価値が下がる。ここでいう、利益 […]

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経済学古典を歩く Walking Economics Classics
Notes on Ricardo’s Principles (20) - 価値 19

国際分業の視点の登場  前回(19)で、リカードは、賃金上昇の相対価値の変化について述べているわけであるが、その最後のパラグラフに、次のような注を付している。本書の後に出てくる国際分業の考え方に繋がる視点が登場している。 […]

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経済学古典を歩く Walking Economics Classics
Notes on Ricardo’s Principles (19) - 価値 18

リカードの論理展開が完璧な理由: 完全雇用均衡で裁定が働いている状況を想定しているから 以下、後半でマーシャル、ケインズ、そして現代の経済学者も舌をまくリカードの論理展開が完璧な理由について推定した。リカードが「天才的」 […]

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