経済学古典を歩く Walking Economics Classics
Notes on Ricardo’s Principles (18) - 価値 17
賃金の変化は商品の価値に影響しないという意味 リカードは、他の条件が一定であれば、賃金の変化は、商品の価値に影響を及ぼさないと述べる。これは、労働投入量が同じであれば、価値は変化しない、という労働価値説である。、別の見方 […]
Notes on Ricardo’s Principles (17) - 価値 16
リカードのいう「価値」は終価(Final Value) リカードは、ここで資本の使用が価値に及ぼす影響について述べる。リカードの説明は、資本の時間的価値に該当するものである。リカードの数値例では、資本、賃金は期初に投下、 […]
Notes on Ricardo’s Principles (16) - 価値 15
労働の限界生産力の上昇が賃金の上昇に繋がると解すべき 以下のように、リカードは、賃金の変化よりも、労働投入量の変化が、重要であると述べているが、実は、機械の導入による生産性向上が労働の節約に作用し、商品の相対価値に影響す […]
Notes on Ricardo’s Principles (15) - 価値 14
賃金上昇の穀物と工業製品の相対価値に与える影響: 数値例の解明 リカードは、引き続き、労働の価値の上昇(賃金の上昇)が、生産に関して労働・資本比率の異なる、穀物と衣料、綿製品の相対価値に与える影響について数値例を交えなが […]
Notes on Ricardo’s Principles (14) - 価値 13
リカード経済学が論理的かつ実践的な理由 リカードの叙述には、しばしば数値例使われる。マーシャルによれば、リカードの説明は、その前提等が省略されて進められる等、不完全であることがしばしばである。しかし、マーシャルはそういっ […]
Notes on Ricardo’s Principles (13) - 価値 12
賃金の変化、労働・資本比率と商品の相対価値 流動・固定資本比率 リカードは、ここで賃金の変化が商品の相対価値に与える影響について述べる。まず、資本投下量は同じだが、流動・固定資本の比率が異なる場合を取り上げる。この場合、 […]
Notes on Ricardo’s Principles (12) - 価値 11
Section IV 機械、固定資本が相対価値に与える影響 リカードは、機械、固定・耐久性資本の商品の価値、商品間の相対価値への影響について述べる。「商品の生産に投入される労働量が相対価値を規定するとの原則は機械、資本の […]
Notes on Ricardo’s Principles (11) - 価値 10
貨幣の登場 労働投入量が商品の相対価値を決める(続き) リカードは続けて、サーモンと鹿の例をあげ、商品の価値は労働の投入量によって変化することを述べる。「もし、同じ労働でより少ない魚(サーモン)、又はより多くの獲物(鹿 […]
Notes on Ricardo’s Principles (10) - 価値 9
「相対価値は変わらない」とは 「資本の使用により、ある商品の生産の効率化(労働の節約)が行われたとしても商品の相対価値は変わらない」と述べる。この場合、「相対価値は変わらない」というのは、あくまで、「相対価値は商品の生産 […]
Notes on Ricardo’s Principles (9) - 価値 8
陰鬱な科学(dismal science) 「生産の効率化(生産性の向上)は、その商品(製品)の価値を下げる」という下記のリカードの叙述は陰鬱(dismal)なものである。リカードに象徴される古典派経済学は、当時「陰 […]