経済学古典を歩く Walking Economics Classics

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リカード「経済学原理」を歩く-126 生産物への課税-15 外国貿易のメリット

【コメント】リカードは、外国貿易が行われれば、国内の生産物価格上昇の影響を受けることはなくなるとし、ここでも外国貿易のメリットを説く。ただし、リカードが「海外の自然価格と国内の自然価格の比較による」と自然価格と述べている […]

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リカード「経済学原理」を歩く-125 生産物への課税-14 貨幣の取引需要を維持するテクニック

【コメント】ここは貨幣数量説に基づくややテクニカルな内容である。ここで「貨幣」といっているのは、金や銀などの貴金属、ないし貴金属で鋳造された貨幣のことだろう。生産物への課税によって商品価格が上昇する。輸出によって国内の取 […]

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リカード「経済学原理」を歩く-124 生産物への課税-13 紙幣の増刷は解決策にはならない

【コメント】リカードは、金本位制下の貨幣数量説にもとづいて課税による生産物価格の上昇の影響を考察し、金の流入がなければ、同量の取引量を回転(取引)させることができなくなる、という問題を述べる。紙幣を増発しても、それは貨幣 […]

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リカード「経済学原理」を歩く-123 生産物への課税-12 正解のない問題

【コメント】リカードは、「課税は正解のない問題(a choice of evils)」という。つまり、唯一無二の最適解がある問題ではなく、生産活動を妨げることがなく、各階級がおおむね妥当といえる公平公正な方法を見出してい […]

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リカード「経済学原理」を歩く-122 生産物への課税-11 価格上昇と労働者

【コメント】リカードが生産物への課税が労働者を苦境におちいれるだろうことを示す。また、リカードは商品価格が下落しても資本の蓄積の妨げにはならない、と述べていることは注目に値する。リカードは、インフレよりもむしろデフレの方 […]

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リカード「経済学原理」を歩く-121 生産物への課税-10 労働供給論

【コメント】リカードは、サプライサイドに着目する。生産物供給が価格に対して弾力的であるのに対して、労働供給が価格に関して非弾力的であるとする。したがって労働の価格(実質賃金)は生産物の価格に比べて大きな変化をする。これは […]

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リカード「経済学原理」を歩く-120 生産物への課税-9 貨幣数量説

【コメント】リカードは、ここで貨幣数量説に立って説明している。貨幣供給量の増大により貨幣賃金は上昇するが、労働者は以前と同じ必需品の量しか購入できない。貨幣はたんなる媒介に過ぎず、実物経済の相対価値には影響を与えない、と […]

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リカード「経済学原理」を歩く-119 生産物への課税-8 穀物価格と賃金

【コメント】リカードは、穀物価格が実需にもとづき、賃金の上昇の後に生ずれば労働者の困窮は生じないとする。そして穀物価格を差額地代論、つまり限界費用原理に基づいて説明する。   (訳) 高い穀物価格が需要増による […]

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リカード「経済学原理」を歩く-118 生産物への課税-7 最低賃金規制の無効性

【コメント】リカードは、食料価格によって名目賃金を規制する貧民者救助法(poor laws)は、労働者の救済にはつながらず、食料価格をさらに引き上げるだけだとする。追加的な食料の輸入以外には、いかなる法律も救済にはならな […]

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リカード「経済学原理」を歩く-117 生産物への課税-6 賃金への影響

【コメント】リカードは、生産物への課税に対する、第二の反対、不服について述べる。食料、必需品価格の上昇の要因には様々なものがあり、影響の仕方も状況によって異なり、それらを区別して考察することが必要だとする。   […]

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