経済学古典を歩く Walking Economics Classics

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リカード「経済学原理」を歩く-116 生産物への課税-5 課税負担の問題

【コメント】リカードは、生産物への課税は、消費者が消費に応じて負担し、賃金を引き上げるとこで利益を引き下げる一方、地代、配当、利子にはその課税が及ばないため、不平等である、という議論がでてくるだろうとする。そこで地代、配 […]

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リカード「経済学原理」を歩く-115 生産物への課税-4 利益への影響

【コメント】リカードは、生産物への課税により、それに応じて賃金が上昇し、利益は減少する、と述べる。課税により生産物の価格は上昇し、諸商品の価格も、構成要素となる生産物の割合に応じて上昇する。しかし、生存可能最低賃金は、そ […]

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リカード「経済学原理」を歩く-114 生産物への課税-3 穀物地代に影響

【コメント】リカードは生産物への課税により、貨幣地代は変化しないが、穀物地代は減少すると数値例により説明する。前段で述べたように、土地の貨幣地代と穀物地代は、同じ比率では変化しないためである。地主への実質価値での分配を減 […]

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リカード「経済学原理」を歩く-113 生産物への課税-2 (補足)

【コメント】(補足)  一言つけ加えるべきは、実質的に消費者が負担するといっても、生産者の粗利益は、実質的な生産者価格の減少と需要量の減少により、減少するだろうということである。    

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リカード「経済学原理」を歩く-113 生産物への課税-2

【コメント】リカードは、生産物への課税は、実質的には消費者によって負担されることになる、また、地代、賃金に転嫁することもできない、とする。生産者の供給曲線が限界費用曲線であることは、課税されようが課税されまいが変わらない […]

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リカード「経済学原理」を歩く-112 生産物への課税-1

CHAPTER VIII. TAXES ON RAW PRODUCE. 第9章 生産物への課税 【コメント】まず、生産物の価格は、生産にかかる限界的な費用(それが土地にかかるものであれ、資本にかかるものであれ)で決定され […]

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リカード「経済学原理」を歩く-111 税金-6

【コメント】リカードは、資産税は、資本の効率的な配分を妨げるとして、セイを引用し課税に反対する。一方、資産税は徴収が簡素なことがせめてもの償い、との意見があると述べている。 (訳) しかし、資産移転への課税に反対する理由 […]

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リカード「経済学原理」を歩く-110 税金-5

【コメント】リカードはアダム・スミスを引用して説明する。税金を価格メカニズムを妨害する要因としてみなしている、といってよいだろう。 (訳) アダム・スミスは言う。「死者から生存者への資産の移転に課される税金は、最終的に、 […]

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リカード「経済学原理」を歩く-109 税金-4

【コメント】リカードは、税金が資本に課されることになれば、その国の将来の生産の減少につながるため、それは絶対に回避すべきであるとする。ISバランスで考えれば、投資を損なわないように、貯蓄が維持されるべきということになる。 […]

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リカード「経済学原理」を歩く-108 税金-3

【コメント】リカードは税金は資本と生産に悪影響を与える、と述べる。 この背景には、農業の拡大による人口の増加、ドック、運河の建設など海運業、製造業の隆盛、その他の大型の事業があることを指摘できるだろう。それらは、資本と生 […]

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