経済学古典を歩く Walking Economics Classics

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リカード「経済学原理」を歩く-107 税金-2

【コメント】ケインズを思わせるようなリカードの説明である。政府支出が増加し、生産が増加すれば、国民所得は増加するが、生産増がなければ、経済は困窮する。英国政府の過去20年の巨額な支出にもかかわらず、英国の資本は増加し、国 […]

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リカード「経済学原理」を歩く-106 税金-1

CHAPTER VII. ON TAXES. 第8章 税金 【コメント】リカードが、マクロ経済をISバランスでとらえていることを示している。リカードは税金の説明に先立ち、資本がその耐久性の違いによって固定、流動に分類され […]

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リカード「経済学原理」を歩く-105 外国貿易-28

【コメント】リカードは、価値不変の媒介物たる貨幣は存在しないとする。紙幣は勿論、金の価値も変動する。交換経済と貨幣経済の違いを明確に意識する。リカードもまたケインズと同様、その理論は異なるにしても、財市場と貨幣市場を区別 […]

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リカード「経済学原理」を歩く-104 外国貿易-27

【コメント】リカードは(物々)交換経済と貨幣経済の違いについてふれる。貨幣を介することによって交換経済で成立した相対価値は、必ずしも正確に反映されない、という問題意識がある。また、ここに実務家であり経済学者であるリカード […]

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リカード「経済学原理」を歩く-103 外国貿易-26

【コメント】リカードは、ここで各国の貨幣の相対価値、つまり交換(為替)について述べる。貨幣価値の評価は商品ではなく、各国の貨幣価値で評価して相対価値を推定すべきとしている。これは各国の貨幣の名目価値が必ずしも実質購買力を […]

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リカード「経済学原理」を歩く-102 外国貿易-25

【コメント】リカードは、ある特定の国が製造技術の改良を行うと、同国の商品・製品の交換価値は低下し、同時に、同国に貴金属又は貨幣が流入する、と説明する。このような説明の仕方は今日からすると奇異である。これはリカードが価値の […]

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リカード「経済学原理」を歩く-101 外国貿易-24

【コメント】リカードは貨幣価値の減少による一般的な商品価格の上昇と、穀物(あるいは特定の商品)の生産の困難さに伴う価格の上昇を明確に区別する。製造技術の改善は、貨幣価値の下落を引き起こし、一般的な商品価格の上昇となる、と […]

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リカード「経済学原理」を歩く-100 外国貿易-23

【コメント】リカードは、2国モデルにおいて、生産費の低い国の貨幣価値が、生産費の高い国の貨幣価値よりも低くなる、その商品と交換に追加的に金を得ることになるとしている。これは比較生産費に基づくものと解される。 (訳) しか […]

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リカード「経済学原理」を歩く-99 外国貿易-22

【コメント】製造業が発達していない社会の初期の段階では、各国の貨幣価値は、主として貴金属を供給する鉱山からの距離によって規定される。しかし、製造業が発達すると、製造業の優位さが貨幣価値を決定する主要因となる、とする。 ( […]

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リカード「経済学原理」を歩く-98 外国貿易-21

【コメント】名目貨幣価値は、常に変化する。しかし、利益率は2国間で変化しない、実質賃金は全く同じである、とする。 (訳) 貨幣価値は、このように永遠に変化するものであるが、結果として、全ての国に一般的に流通する商品の価格 […]

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