経済学古典を歩く Walking Economics Classics

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リカード「経済学原理」を歩く-97 外国貿易-20

【コメント】ここまでは、貨幣価値を一定として議論を進めてきたが、貨幣価値はいずれの2国間においても一定ではない、とする。 (訳) 2国のうち、1国はある品質の商品を製造することに優位さをもち、他方は別の品質の商品の製造に […]

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リカード「経済学原理」を歩く-96 外国貿易-19

【コメント】同等の人口、土地の量と質(肥沃さ)、農業技術をもつ2国を前提にすると、より高い技術と製造設備を持つ国の物価はより高くなる。それは、その輸出商品に対して大量の貨幣が流入されるからであるとする。 (訳) 技巧と機 […]

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リカード「経済学原理」を歩く-95 外国貿易-18

【コメント】リカードは、国際貿易のメリットとして、貨幣価値の変動を抑制する、と述べていることは注目に値する。また、製造(生産性)が改善した国では、生産量と貨幣価値で測った収入が増加するとし、さらに、同国では一般的な物価水 […]

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リカード「経済学原理」を歩く-94 外国貿易-17

【コメント】英国とポルトガルの2国間で、布とワインの貿易を行うインセンティブが無くなる稀有な('singular')ケースについて述べる。 (訳) ポルトガルの状況は全く変わらない。しかし、英国においてはより生産的になっ […]

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リカード「経済学原理」を歩く-93 外国貿易-16

【コメント】2国間の貿易において、(生産費の変化によって)ある商品の価格差が縮小し、手形割引料(プレミアム)考慮後の利益が無くなると貿易のインセンティブはなくなる。 (訳) この英国の手形のプレミアムが輸入布の利益と等し […]

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リカード「経済学原理」を歩く-92 外国貿易-15

【コメント】外国貿易における手形取引について述べる。物々交換の場合には、貨幣や金銀が2国間でやりとりされることはない。しかし、貿易収支不均衡の場合には、金銀が輸出されることになる。 (訳) もし、市場がポルトガルから英国 […]

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リカード「経済学原理」を歩く-91 外国貿易-14

【コメント】リカードは、物々交換経済と貨幣経済の違いに着目する。ただし、マーチャントにとっては、実質相対価格が変化したとしても手形により負債が決済されればよいとする。 (訳) 英国でのワイン生産の改良の前に、英国でのワイ […]

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リカード「経済学原理」を歩く-90 外国貿易-13

【コメント】リカードは比較優位、比較生産費説は厳密には、純粋交換経済、つまり物々交換経済において成り立つと述べていると解することができる。リカードの抜け目なさである。 (訳) 金銀は、一般に取引を媒介する通貨として選ばれ […]

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リカード「経済学原理」を歩く-89 外国貿易-12

【コメント】リカードは、比較優位の説明にあたって資本、労働の国際間の移動が起こりにくい粘着的(sticky)な状況を想定している。今日、資本の移動はおおむね自由になったといってよい。ただし、労働は言語、カルチャー、生活習 […]

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リカード「経済学原理」を歩く-88 外国貿易-11

【コメント】リカードが歴史に名を留めることになった比較優位説の古典的叙述。 (訳) [注14]  機械技術が非常に進んでおり、近隣諸国よりも少ない労働で商品を生産できる国は、その国土がより肥沃で、穀物をその輸入先の国より […]

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